アルコール専門病棟/入院治療プログラム
アルコール専門病棟とはお酒をやめたいと考える様になった人達が集まり、学習とリハビリテーションをするところです。
学習とは、アルコール依存症とはどのような病気かを知ることです。知らないと対策は立てられません。
そしてリハビリとは、飲まない生活を体験することから始まり、次にそのような生活を続けていくために役立つことを実際にやってみることです。なかでも、ミーティングで他の人の酒害体験を聞いたり、自分の体験を話したりすることは、飲まない生活を続けていく上でとても大切なことです。
標準的な入院期間は約2ヶ月間です。
治療の概要
【1】離脱症状、身体合併症を治療する
アルコールによって傷めた心と身体を落ち着かせ、次の社会復帰プログラムの実施に向けて準備をする時期です。通常は1週間以内です。
【2】治療契約をする
入院時に続き再度治療意思の確認を行ない、以後のプログラム実施について患者様と治療スタッフ(医師・看護職員)が改めて契約を結びます。
【3】入院治療プログラム・グループA(下表)に参加する
アルコール依存症についての正しい理解を得るため、様々なテーマについての講義により、アルコール依存症の理解徹底を図る治療段階です。
【4】入院治療プログラム・グループB(下表)に参加する
この段階は、様々なミーティングに出席することにより、グループAで得た知識を自分の問題としてさらに深めていくことを目的とします。地域断酒会やAA等の自助グループに参加することで断酒の必要性を学んだり、今までのお酒に対する考え方や行動を振り返り、より現実的な対処法を知ることのできる各種のミーティングに参加することを通じて、退院後の断酒生活の基礎作りをしていきます。
酒害教室
- 離脱症状群について
- 合併する身体の病気
- アルコール依存症者の心理
- アルコール依存症とは
- 栄養指導
- アルコールに関する精神神経の病気
- 入院生活について
- アルコール依存症の進行
- アルコールデイケア説明
- 自助グループとは
- アルコール依存症からの回復
テーマミーティング
再飲酒予防トレーニング 》詳しく見る
自助グループメッセージ
断酒会・AAへの参加
作業療法(OT)プログラム
プログラム予定表
〈グループA〉4週間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 酒害教室 | 酒害教室 | − | − | 作業療法 | 酒害教室 |
テーマミーティング | ||||||
午後 | 作業療法 | 施設等 | 作業療法 | − | 作業療法 | A.A. メッセージ |
メッセージ | ||||||
オリエンテーション | 再飲酒予防 | 断酒会 |
〈グループB〉4週間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 酒害教室 | テーマミーティング | テーマミーティング | − | 作業療法 | テーマミーティング |
午後 | 作業療法 | 施設等メッセージ | 作業療法 | − | 作業療法 再飲酒予防 |
A.A. メッセージ |
断酒会 | ||||||
地域断酒会/A.A参加 |